Bataさんの一喜一憂

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すべてを超える『ムスビ』 ~ 映画『君の名は。』を観て【ネタバレ有り】

昨日(9/1)は映画の日、1ヵ月ぶりに観た映画は、新海誠監督の最新作『君の名は。


見終わってから、こんなツイートしてしました

本当にラストシーン見てたら、自然に右頬に涙が流れていた
こういう展開の話は昔から本当に弱いんです

いろんな方がブログ記事を書いているようですが、見させていただく前に自分なりにまとめておきたいと思います(ちょっと自分らしくない恥ずかしい文章になってしまいました)。内容はこんな感じです

ここからは完全に【ネタバレ】になりますので未視聴の方はご遠慮ください)

 

オープニングが映画じゃない、だから引き込まれる

TVアニメの第一話の冒頭部分のようなオープニング、音楽とともにこれからのストーリー全体を凝縮したような映像が流れる。CMでは見ているけど、実際はどんな話なんだろうと想像力を刺激される

でも、ここで大人になった「三葉」が描かれていたおかげで、最後まで、ある意味希望を捨てずに安心して観ることができた

 

全編を通して音楽がいい

もう一度劇中歌が聴きたくなる。RADWINPS、初めてだけど、とってもCDが欲しくなったよ。帰りに劇場近くのCDショップを何軒か廻ったんだけど、どこも売り切れだった。帰宅してからヨドバシカメラで注文(下のリンクはAmazonです)

君の名は。(通常盤)

君の名は。(通常盤)

 

 ステータスは「取り寄せ」になっていたけど、意外に早く配送された。サウンドトラックがないと思っていたら、このCDが『君の名は。』のサウンドトラックなんです

今聴いています♪ 優しい音色

 

序盤の展開は大林宣彦監督の名作『転校生』を彷彿させる

やっぱり男性は女性の体になってしまったら、やっぱり自分には普段ないモノに触るんだなぁ。『転校生』の場合は知り合いだったけど、全く知らない人間になっているという怖さを夢と認識することで逃れようとしているあたりにもリアリティがある

コミュニケーション手段として、スマフォの日記アプリを利用するという展開も面白い

 

クライマックスまで描かれない、最初の祭りの夜の「三葉」の気持ち

隕石の被害にあってしまう、最初の祭りの夜。この日の「三葉」がクライマックスまでわからず、心に引っかかったまま、後半に入る

なぜか髪を切っている(きっかけも理由も不明)

なぜか1日自宅で寝ており、この日学校には行っていない


話が進み、彼女は瀧くんに会うため、前日東京に行っていることがわかる

・描かれていないが、そこは3年前の自分の知らない東京

・歩き回るが、当然この日にはデートしていない瀧と奥寺には会えない

・偶然出会った瀧には知らないと言われる

自分の中心を疑うような、ものすごい心細さに胸を引き裂かれたのではないだろう


「三葉」はどんな気持ちで彗星を眺めていたんだろう。最期の時、何を願ったのか(この時の強い願いが、二人の『ムスビ』の始まりだったのではないだろうか)

 

糸守町を救え! 大作戦!!(ハラハラドキドキ)

祭りの日、三葉になった瀧が学校に行っている時点で時間の流れは変わっている(最初は存在しなかった時間が始まっている

一介の高校生が、どうやって町民を救うのか?! ここまでの伏線がきちんと活きている。最初は瀧が、後半は三葉が頑張る、二人の初めての共同作業(微笑)

それにしても勅使河原の才能には感服した(町内放送をジャックして、変電所を爆破する)

 

誰そ彼、かたわれ時

なぜ、このシーンは黄昏時ではなくて、「かたわれ時」だったのか?
インターネットで検索して見ると「片割れ/片破れ(カタワレ)とは - コトバンク」に

1 割れた器物などの一片。また、対になっているものの一方。
2 一つのものから分かれたもの。分身。

とある。本来1つだった、二つに分かれているものが出会う時間だったから、きっと「かたわれ時」という表現が使われたような気がする。一つ一つのシーン、言葉に意味がある。深い

 

薄れていく大切な記憶、胸を締め付けられる渇望感

隠り世で出会えた二人、つかの間の再会の後、記憶がどんどん薄れていく。大切な人なのに、忘れたくないのに、名前を思い出せない・・・

大切な人を救えた記憶も、大切な人が救ってくれた記憶も、薄れていく。これがどんな気持ちなのか、まだ自分には理解できていない

でも、心の奥底にある、自分の中心をつかみ続ける何かがあるような不安さはなんとなく理解できる(それがわかるまで先に進めないような、もどかしさ)

 

そして本当の『ムスビ』

並行して電車が走る、東京ならではの風景

横を走っている電車に『心の奥底を掴まれる』ような人を見たら、どうするんだろう
電車を降りるかな? 相手が降りた駅の方を目指して走るかな?

二人は走った、だから出会った! これはきっと『ムスビ』の力

二人がすべてを思い出したのかはわからない
でも、ようやく同じ時間、同じ場所でつながった

だから嬉しくて、右頬を涙が一筋ながれたのだと思う

 

物語の『ムスビ』=終わり

でも、『ムスビ』=人と人の交わりの始まり

こういうハッピーエンドは大好きです

 

覚えていないだけで、夢の中、誰かの人生にお邪魔しているから、初めて出会った人を懐かしく感じたり、見知らぬ場所にデジャヴを感じるのかもしれない

空を駆ける彗星、雲を突っ切る隕石のシーンも素晴らしい
もう一度、じっくりと観てみたい、新海誠監督作品で一番好きな作品になりました
(きっとDVD出たら買ってしまう^^;)

 

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