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「ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ」は無課金で楽しめるのだろうか? -番外(考察:イベントミッションデザインの難しさ)

ブログ訪問ありがとうございます!

今日は少し趣旨の違う記事、ゲームデザインの難しさについて書いてみたいと思います。

本記事を書くきっかけとなったのは、「ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ」で開催中の『ウルトラ降臨まとめて復刻』でのイベントミッションの有無について、です

一部の人には信じて貰えず、嫌がらせのようなツイートを貰ってしまったのですが、私は『ゲーム開始したばかりの初心者にはイベントミッションがあった方がいい』と考えています

理由は、自分の体験から

今回復刻された「ウルトラマンロッソ降臨」が最初に実装されたのは、2019/1/16でした。当時ゲームを開始したばかりで、右も左もわからないままゲームを進めていたので怪獣も育成できておらず、やっと【ノーマル】ランクのクエストをクリアーできる程度でした(ちなみに2018/12/26に最初に実装された「ウルトラマン降臨」はあまりに難度が高くやっていませんでした)

・【ノーマル】1回クリアーして得られる必殺技ピースが2個程度
 これを100個集めないと必殺技生成できない=50回もクリアーしないといけない
 →途方もないことを要求されている状態(ひどいゲームだ)

当時はメインクエストも実施中で、イベントクエストをやる気にはなりませんでしたが、イベントミッション報酬があったので、ミッション報酬貰えるところまでやってみようと思い実施。

・終わってみると【ノーマル】ミッション達成時後には60個以上貯まっている
 あともう少しやれば、必殺技生成できそう
 →もう少しだけ頑張ってみようかな→結果、ウルトラ必殺技生成ができた

と印象が変わりました。今でこそ、何回も周回することが普通にできるようになっていますが、ゲーム開始したばかりのライトユーザにはイベントミッションは必要だと考えています。

これは一般的なゲームデザインの手法(人材育成の手法でもあります)で、

「当初から大きな目標のみを達成」させようとするとあきらめる人が多く、ゲームが遊ばれない=目標達成もできない。

しかし

「適度に中間目標を設定して段階的に達成していると自然に大きな目標が達成できる」。それまでにゲームの進め方も理解していく=ゲームを継続して遊ぼうと考える。

で初心者をゲームに馴染ませるために有効です。多くのゲームで取り入れられていると思っています。

私は「ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ」はいいゲームだと思っているので長く遊び続けたいです。そのためには新規で始めて継続していく人が増えていくことが必須だと考えています。

そして、今後はリリース当初からゲームをやっている「ウルトラ怪獣超超大好き」な人ではなく、ちょっとライトな「ウルトラ怪獣好き」な人を巻き込んでいかないといけない。ガチ勢(ガンガン課金している人)からは信じてもらえませんでしたが、初心者巻き込みのためには「ウルトラ降臨まとめて復刻」にはイベントミッションは必須と今でも思っています(わからない人にはわからない感覚なので、わかってくれなくてもいいです)


別の立場から見てみます

既に「ウルトラマンロッソ降臨」【エキスパート】を簡単にクリアーできるレベルまで育成が済んでいる状態で、【ノーマル】ランクを周回するか、というと正直しんどい感じがします(実際にしんどいです)。平均すると1回当り2個程度しか必殺技ピースがドロップしません。(【ハード】ランクも1回6個程度です)

そう考えると、ずっとプレイしている人達からすれば、イベントミッションは不要だという気持ちになれます


双方を両立できる案はないのでしょうか?

そこで今回提示されたのが、クエストランク毎の報酬差別化です

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今までクエストランクが違っても規定回数周回した時の報酬はほぼ同じでした(エキスパートが高難度になり、1回クリアーすることを前提にしている部分は別)。しかもほぼ5回ごとに何かの報酬がありました。

しかし今回提示されたのは、どのランクも4段階、ランク毎に得られる報酬が異なる形式。この形式なら、

・【エキスパート】をガンガン周回してピースを集めたい人は【ノーマル】【ハード】の報酬を無視すれば良い

・始めたばかりの人は【ノーマル】をやりつつ怪獣を育成し、【ハード】へ到達。【ハード】周回の途中で自然とウルトラ必殺技が生成できる

となりますので、優れたデザインではないでしょうか。

今後もリリース当初からゲームしていた人と始めたばかりの人の格差は広がり、イベントの実装は難しくなるのだろうなぁと改めて思いました

 

 

 

 

 

 

 


【蛇足】

少し脱線しますが、今回の「ハーフアニバーサリー」で2週目に何らかのイベントミッションがあるイベントクエストが開催されれば、それでいいと思っていました。

おそらく始めたばかりの人でも、メインクエストのミッションは達成済みだと思いますし、そこで大量に配布されたDNAと「メインクエストスタミナ消費量1/2キャンペーン」のおかげで、やれる範囲のメインクエストもやってしまったと想定していました。

報酬の少ないメインクエストを繰り返しやる?  生成までにとてつもない回数のイベントクエストをクリアーする? なんかこのゲーム面白くないぞという感覚。

そういう意味で、2週目にも何かあれば、それだけで良いと思っていました。個人的には「連戦クエスト」の実装は2週目だったと思いますし、無理なら2週目に「素材ドロップ 2倍キャンペーン」開催だったと思います。あえて言うならば、「アイスラッガー」のピース配布は良くなかったです(これを貰えるイベントクエスト実施の方が良かった)


ここからは私の下種の勘繰りなのですが、今回のハーフアニバーサリー、イベント全体としてのデザインがイマイチに感じます

元々は7月からAct7追加に合わせて、新規プレイヤー参加促進キャンペーンとして企画されたものではないでしょうか。故にCMなども7月放送で予定されていた(おそらくタイガ放送に合わせる予定だったのでは)

それを『ハーフアニバーサリー』にしようと思った人がいて、2週間前倒しになった。開発陣が追いつかないので、かなりいびつな形でのスタートになったような気がします。

きれいなイベントデザインで考えると

・7/3 Act7追加
・7/6 新規参加促進のCM放送開始
・7/10 初心者向け連戦クエスト第1弾開始
・7/17 初心者向け連戦クエスト第2弾開始
・7/24 初心者向け連戦クエスト第3弾開始

だったかなと私は思います

さらに付け加えると、「ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ」はゲーム全体としてはバランスを欠如していて、ガチ課金の方を除いて、ついて行けない状態になりつつあるような感じがします(収益も減ってきているのではないでしょうか)

毎週毎週新規怪獣の追加には、ほとんどのプレイヤーがついていけないのでは?(開発陣もついていけないような雰囲気がありました)。
欲しい怪獣があっても出品期間が終わってしまうと入手が難しくなり嫌気がします(再販も確定していないし、どんどん再販率は下がっていく)

既に当初考えていた収益モデルは破綻しているのではないかと思ってしまいます。分析はちゃんとやっているのかなぁ・・・

無事1周年を迎えて欲しいですが、ちょっと心配です

 

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